【入門~上級】ExcelVBA学習本・テキストおすすめ5選他

 VBAをこれから勉強したい方から今後もう少し掘り下げて勉強したい方へ向けて私がこれまで購入して読んできた本の中から良書と思う本を5冊紹介します。その他、リファレンスとして利用できる本や、洋書、VBAエキスパート資格取得のためのテキストも番外で紹介したいと思います。

目次

学習本お薦め5選

【入門】てっとり早く確実にマスターできる Excel VBAの教科書

 最初に紹介する本は、てっとり早く確実にマスターできる Excel VBAの教科書です。ExcelVBAの入門者向けに出版されている書籍です。作者の大村あつしさんがプログラミングを触った事が無い方、プログラミングを習おうとして挫折した方向けに丁寧に解説をしている本になります。変数の概念を最初から説明せず、プログラミング初心者でも安心して読み進めることができます。私もExcelマクロを学習し始めた頃、いくつかExcelVBAの本を読んだ後この本に出会い、VBAの世界に入り込んでいくことができました。Excelマクロに興味を持った方に対して最初にこのお薦めしています。
 何かしらプログラミングを学習した方は、前提知識として当たり前の事が多く書かれていますので読み応えは無いかと思われます。文字も大きく、ページ数もそれほど多くないため、ゆっくり読んでも読み終えるのに時間は要さないかと思います。(もちろん、人によりますが。。)

【初級】新装改訂版 Excel VBA 本格入門

 次に紹介する本は、Excel VBA 本格入門です。こちらも著者は大村あつしさんで初級者向けの本になります。私は新装改訂版以前を読み、入門書では習いきれなかったテクニックを学ぶ事ができました。改訂前のプロローグでExcelVBAで必要なテクニックの約70%がマスターできると紹介されています。基礎的な学習はこの本である程度網羅できるのではないでしょうか。ユーザフォームの章は最初から習う必要も無いので飛ばして読んでもらっても大丈夫かと思います。ページ数は500ページを超えますので、プログラミング初級者の方は一気に読まずに一章一章を理解しながら、しかしあまり丁寧に読み込まず、読み進めていただくのが良いかと思います。あまり読込み過ぎても挫折してしまいますし、後から読み返してみて意外とすんなり理解できることがよくあります。
 私はこの本を読んだ後、ExcelVBAエキスパート資格の勉強を始めました。というのも、大村あつしさんがVBAエキスパートの創設者であるため、大村あつしさんの著書を読めばそれがVBAエキスパート資格の勉強の一環になるんですよね。ただし、VBAエキスパート資格取得の勉強はこの著書だけを学習しても合格できる訳ではありませんのでご注意ください。

【中級】今日から使える Excel VBA

 中級者向けに紹介する本は、今日から使える Excel VBAです。Office2013以降の改訂版は出版されていませんが、ExcelVBA自体がそもそも更新なんぞされていない言語ですので、改訂版が出版されていないことは特に問題は無いかと思います。初級者向けに紹介した「Excel VBA 本格入門」では扱っていないテクニックが多く紹介されています。前半Chapterは基礎的なテクニックの解説ですので、抜けている知識の穴埋めに使えば良いかと思います。Chapter4以降で図形・図表の操作、Excel以外のOfficeとの連携、ピボットテーブルの操作等が紹介されており、実践で利用価値の高い情報が掲載されています。

【中級~上級】ExcelVBA実戦のための技術

 中級者~上級者向けの本として紹介するのは、ExcelVBA実戦のための技術です。この本が出版される前はクラスモジュールが解説されている本がなかなかありませんでしたが、こちらの著書では1章をクラスモジュールの解説に充てていて、クラスモジュール理解のために非常に役に立ちます。また、ADO、DAOの解説も詳しく書かれており、データベース連携をしたい時にも非常に参考になります。対話形式でVBAの各テクニックが紹介されており、易しい内容かと思いきや、結構突っ込んだ内容が多く読み応えがあります。クラスモジュール以外にも役立つ知識が豊富に紹介されておりますのである程度VBAを学習された方は一読する価値があると思います。

【上級】大村あつしのExcelVBA Win64/32 APIプログラミング

 次に紹介する本は、大村あつしのExcelVBA Win64/32 APIプログラミングです。またまた大村あつしさんの著書になります。記事作成時点では増版はされていない本になっており、中古本でも価格が高騰している様です。電子書籍は通常価格で販売されています。ExcelVBAでWindowsAPIを解説している本はなかなか無く、この本ではかなり詳細にWindowsAPIについて解説されています。情報管理者の方で各クライアントPCの情報取得や管理をしたい場合、他部門向けVBAを作成してOfficeの機能制限を掛けたい場合に役立つテクニックがこちらの本で豊富に紹介されています。

リファレンス本

 VBAの情報はインターネット上に多く掲載されていますが、リファレンスとなる様な本が家に一冊くらいあっても良いかもしれません。辞書本として利用価値が高い本となります。

【リファレンス】できる大事典 Excel VBA

 できる大事典 Excel VBAは、ExcelVBAで調べたい事があれば、何かしら関連した項目が掲載されています。ADO接続でデータベース連携する際の接続方法やSQL文も掲載されています。その他、XML操作の解説もあり、網羅的にVBAのできる事が掲載された本になっています。この本で概要を掴み、ネット検索して詳細を調べる、といった方法を良く実践しています。ページ数も約1000ページあり、かなり分厚い本ですので、私は電子書籍を購入して読んでいます。

番外編(洋書)

 ここでは番外編として世界的に有名なVBAの著書を紹介します。

【洋書】VBA Developer's Handbook

 学習用としては番外編になるのですが、世界的に有名な著書でVBA Developer's Handbookがあります。私はこの本を2018年に購入したのですが、この時既に絶版状態で中古で約6,000円で購入しました。現在、中古でも1万円程度の値段が付いている様です。元々は約$50で販売していました。洋書で英語に慣れていないとなかなか読み進める事ができませんが、クラスモジュールの解説やモジュールファイルの編集テクニック等も紹介されています。現在日本語で出版されているVBAの本もかなり種類が多く、この本がなければ困る事は特にないかと思います。

番外編(VBAエキスパート勉強)

 ここではVBAエキスパート資格取得に必要な本を紹介します。私はVBAエキスパートの資格取得をベーシックからではなく、いきなりスタンダードを受験しました。理由は単純で、試験費用が高いためベーシックの一回分の受験が勿体ないと感じたからです。テキストもスタンダードのテキストのみを購入し、何とか1回で合格することができたのですが、テキストはベーシックも購入しておけば良かったと思いました。というのも、試験に出てくる独特の表現はスタンダードの試験でもベーシック本に記載されている内容が出題されてくるのです。受験日当日、試験会場の待合室にベーシックの本があり、たまたま眺めていた箇所がそのまま試験出てきて命拾いしました。。私が受験したのは2018年だったのですが、2019年に試験が改訂されたらしくテキストも改訂されています。

【資格勉強】Excel VBAベーシック

 ExcelVBAエキスパート ベーシック用のテキストになります。こちらのテキストに付属してくる問題集や、追加で問題集を解き慣れることで試験対策ができます。現在はこちらの対策問題ページも開設されている様です。

【資格勉強】Excel VBAスタンダード

ExcelVBAエキスパート スタンダード用のテキストになります。こちらのテキストに付属してくる問題集や、追加で問題集を解き慣れることで試験対策ができます。現在はこちらの対策問題ページも開設されている様です。

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この記事を書いた人

VBAを中心とした自動化、効率化の手法を紹介しています。現在は、SeleniumBasicのexamplesを紹介しています。その内、SeleniumBasic以外の手法も掲載したいと思っております。

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